子宮内膜を厚くするツボ紹介
不妊治療において、受精した卵(胚)が着床する子宮内膜は、とても重視されています。
子宮内膜は受精卵(胚)にとって、分かりやすく言うとベッドに例えられます。
子宮内膜がフカフカなベッドであれば着床しやすく、薄い硬いベッドだとせっかく作られた受精卵(胚)も着床することが難しくなります。
着床しやすい子宮内膜の厚さ
一般的に不妊治療における着床しやすい子宮内膜の厚さは、8ミリ以上だと言われています。一方で、「厚さとは無関係」であったり、厚さよりも内膜パターン(均一に白色)との関係が重要とも報告されています。
そのため、内膜が薄くても着床が出来る場合もあり、一概には言えませんが、薄い内膜はやはり妊娠率が低い印象があるので、なるべく厚くすることも目指して治療を行っている病院が多いです。
子宮内膜が薄くなる理由
子宮内膜が薄くなる原因に以下のようなことがあげられます。
・ホルモン不足(黄体機能不全=黄体ホルモンやエストラジオールの低下)
・過去の掻爬手術(流産や人工妊娠中絶)、帝王切開術、筋腫核出術など
・排卵誘発剤の副作用。特にクロミッド(クロミフェン)
・子宮筋腫や子宮腺筋症による圧排
・子宮内の炎症
・血流不足(高齢、栄養や運動不足、肥満など)
着床に最も適した時期
排卵日から5日前後で受精卵は子宮に達します。
そして、7日目頃、子宮内膜に根を張ります。これが着床です。
この時期のことを「着床の窓」「Implantation Window」と言います。
子宮内膜を厚くするツボ
内くるぶしから指4本分を膝の方に上がった骨際に「三陰交」というツボがあります。
このツボに鍼やお灸をすることで、血流改善や女性ホルモンへの刺激、婦人科系疾患の緩和などを図れます。
そうすると、子宮内膜が薄くなる原因のいくつかを緩解していくことが出来ます。
三陰交のツボの取り方とセルフお灸
この投稿をInstagramで見る
まとめ
不妊治療を行うにあたり、着床しやすい子宮内膜の厚さは8ミリ以上だと言われています。
ただ、ホルモンの関係や婦人科疾患、排卵誘発剤の副作用などで子宮内膜が薄くなってしまう要因も様々あります。
内膜が薄くても着床が出来る場合もあり、一概には言えませんが、内膜が薄いと妊娠率が低いという印象があるので、なるべく厚くすることを目指して治療を行っている病院が多いのも事実です。
「三陰交」というツボに鍼やお灸をすることで、子宮内膜が薄くなる要因のいくつかを緩解することができます。
鍼灸治療では、紹介した「三陰交」というツボも含めて、患者さんの状態に合ったツボや身体の部位に施術を行っていきます。場合によっては、ご自宅での施灸の指導をさせて頂く場合もあります。
少しでも妊娠しやすいお身体の状態になって頂けるように治療につとめています。
この記事を書いた人
鍼灸師 大平洋子 (おおひら ようこ)
中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当している。
健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。
より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。
鍼灸や美容に関するブログを書いています。