お灸のやり方とオススメのツボ
当院では、治療に来られた方にご自宅でのセルフお灸の指導をすることがあります。
例えば不妊に悩まれている方や自律神経の乱れがある方に、効果的なツボなどをご紹介しています。
お灸をできるだけ毎日続けることで、徐々に体質、体調が整ってくるんです。
どういう症状にお灸は効果があるの?
お灸は基本的にどのような症状にでも効果的ですが、慢性的な痛みや不快な症状・体質改善などによく使います。
例えば、こんな症状に・・・
・手足が冷える ・頭痛・肩こり・腰痛・膝痛 ・耳鳴り・めまい ・動悸 ・胃痛・食欲不振 ・便秘・下痢 ・冷え性・むくみ ・生理痛・生理不順・不妊症など ・美容・美肌
自律神経失調症からくる症状や骨、関節、筋肉のコリが原因で起こる痛みなどに効果的です。
特に女性特有の症状はお灸で改善することがよくあります。
お灸のやり方
お灸はとても簡単にご自身でも行えます。その手順をご紹介します。
①台紙から外す
当院でご準備しているお灸は台紙に50個がくっついていますので、まず1つ取り外します。
②火をつける
裏面がシールになっているので指の腹に貼り、ライターなどで火をつけます。
意外とすぐに燃えます。
③ツボに貼る
当院で指導を受けたツボでもいいですし、ご自身で調べたツボでもOKです。
また、ツボじゃなくても肩こりや腰痛など、痛みやコリが気になるところにしていただいて大丈夫です(*^^*)
お灸はこの3ステップでできてしまうほど簡単です!
お灸は火をつけてから約2分後に熱さのピーク(15秒程度)を迎えます。
台紙があるので火が直接肌に触れることはありませんが、感じ方に個人差があるので、すごく熱い!と感じる方もいます。
もし熱ければ無理に我慢せず、外してください。
火をつけてから約3分ほどで燃え尽きます。
暖かさがなくなれば、これでおしまいです。台紙をもってお灸をはずし、捨てて下さい。
すぐにゴミ箱に捨てるのが不安でしたら、灰皿などに入れ少し時間を置いて捨ててください(*^^*)
お灸の効果
お灸をすることで温かい刺激が加わり、血流が良くなります。
血流が良くなることで冷えが改善されたり、むくみが改善されるという効果があります。
また、お灸の温かさや香りでリラックスする効果もありますので、自律神経の乱れなどにも効果的です。
基本的に、お顔以外でしたらどこにでもできます。
鍼治療に行きたいけどなかなか時間が取れないときや、ちょっと疲れたな、というときに便利です!
お灸の種類
当院では主に3種類のお灸を使っています。
台紙の厚さが少し違うだけなので、色で見分けます。
①ライト灸(ぬるめ)
当院ではこのライト灸を使うことが多いです。
温度は約53℃で、ほとんどの方がライト灸で十分な熱刺激を感じます。
お灸に挑戦してみようかな、という方はまずぬるめのライト灸をお試しください(^^)
②レギュラー灸(ふつう)
ライト灸では温かさを感じない方や物足りないという方に使います。
温度は約57℃まであがります。
③ハード灸(あつめ)
レギュラー灸でも熱を感じない方や、強い刺激が好きな方、皮膚の厚い場所(例:かかとなど)にお灸をしたい場合に使います。
温度が約63℃まで上がります。
注意点
当院でご準備しているものやドラッグストアで買えるもののほとんどは、台紙があるので火が直接肌に触れることはありません。
なので基本的に火傷をすることもありません。
しかし皮膚が薄い場所や刺激に敏感な方は、つねられたような熱さや痛みを感じることがあります。
熱ければ無理をせず外してください。
また、汗をかいているときやお風呂上りすぐなどの皮膚が濡れているときにお灸をすると熱を感じやすく、火傷や水ぶくれができやすいので気を付けて下さい。
お灸は1日何回しても良いですし温かさを感じなかった場合はもう1度することも良いのですが、もし皮膚が赤く色づいていたらお灸の熱刺激をちゃんと感じている証拠なので、あまり同じ場所に繰り返さないようにしてください。
お灸をするタイミング
お灸は基本的に、1日の中でどの時間にやっていただいても大丈夫です!
不眠や疲れなど自律神経の乱れを整えたい場合は特に寝る前がオススメで、寝る前にお灸をすることで睡眠の質が良くなり、熟睡感が出るという方が多いです。
痛みの緩和にお灸をする場合は、痛むときにやったり、朝方の体が冷えてるときにやると気持ち良いと思います。
また、妊娠中にお腹が張るときなどにも効果的です。
オススメのツボ
①合谷(ごうこく)
首や肩、お顔の血流を改善する効果、自律神経の乱れを整える効果があります。
手の甲にある人差し指の骨の中間地点。
②足三里(あしさんり)
足の疲れや胃の調子を整える効果、免疫力を整える効果もあります。
膝の外側のくぼみから指の幅4本分下がったところ。
③三陰交(さんいんこう)
婦人科系のお悩みや冷え性、むくみなどに効果的です。
内くるぶしから指の幅4本分上がったところ。
④太衝(たいしょう)
イライラやストレス、血流を良くする効果、自律神経の乱れを整える効果があります。
足の甲、親指と人差し指の骨が交わるところ。
まとめ
お灸女子という言葉ができるほど、お灸にハマる方が多いです。
心地よい温かさと、懐かしいような香り癒されます(*^^*)
今回はよく使う大事なツボをご紹介しましたが、ネットで検索すると色んなツボがでてきます。
ご自身の気になる症状に合わせてツボを変えてみたり、ツボじゃなくても実際に気になる所にも試してみてください!
お灸には冷えを改善したり、痛みを緩めたり、リラックスする効果があります。
毎日続けたほうが効果的ではありますが、お薬ではないのでやり忘れても問題ないですし、逆に1日何回してもOKです(^^)v
関連記事
この記事を書いた人
美容鍼灸師 太田里穂(おおたりほ)
中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当している。
健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。
より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。
鍼灸や美容に関するブログを書いています。