痛む場所によって違う腰痛の原因
当院には、腰痛に悩まされている方が多く来られます。
同じ腰痛でも痛む場所が人それぞれ違っていて、場所によって原因となる筋肉も違ってくるので、ご紹介したいと思います。
腰の奥の方が痛む場合
腰痛でお悩みの方には、「腰の奥の方が痛い」というような腰痛を感じている方は多いと思います(>_<)
腰の奥の方が痛い腰痛のとき、原因は「大腰筋」という筋肉かもしれません。
「大腰筋」は腰と足をつないでいる筋肉で、姿勢を保つときや足を上げるときなどに使われる大事な筋肉です。
腰痛の原因が大腰筋にあるとき、
・座った状態から立ち上がるときに痛む
・長く立っていると痛くなってくる
・背中をまるめると楽
・腰の奥が重だるい感じ
などの症状を感じることが多いです。
大腰筋は腰の深い位置にあるインナーマッスルなので、マッサージなどのケアでは届きにくいんです。
鍼治療だと深いところまでアプローチできるので、「奥の方が痛い」ときは、ぜひ鍼灸をお試しください。
詳しくはコチラ→ 腰の奥の痛み(腰痛)の鍼灸施術
また、この大腰筋が衰えないように鍛えると✨良いこと✨があります!
・猫背の改善
・ぽっこりお腹の改善
・太りにくくなる
・つまづきにくくなる
・美脚になりやすい
大腰筋を鍛えることによって骨盤の位置が正されるため、こういったダイエット効果や美容効果など、女性に嬉しい効果がたくさんあるんです。
座っているときに腰が丸まってない、反り腰でもない、まっすぐ座るように意識したり、エスカレーターやエレベーターではなく階段を使うようにすると、日常生活の中で何気なく、大腰筋が衰えるのを予防できます✨
詳しくはコチラ→ 腰痛の鍼灸施術について
腰とお尻の境目が痛むとき
腰痛のなかでも、比較的下の方「腰とお尻の境目が痛む腰痛」は、「椎間関節」という背骨の関節が原因のことが多く、椎間関節が原因で起こる腰痛を「椎間関節性腰痛」と呼びます。
・腰の真ん中あたりが痛い
・腰とお尻の境目あたりが痛い
・お辞儀のように腰を曲げたり後ろに反らせると痛い
背骨は首から腰までたくさんの骨が繋がってできていますが、そのなかの腰の骨と腰の骨がくっついている椎間関節に負担がかかったり、炎症が起こったりすることで痛みが起きます。
椎間関節に負担がかかる要因
・重いものを持つ
・腰を反らす
・横座りをする
など、日常生活の中で知らず知らずのうちに負担をかけてしまっているんです(>_<)
椎間関節性腰痛は急性と慢性に分けられ、急性はいわゆる「ぎっくり腰」です。
椎間関節性腰痛が原因のぎっくり腰は、重いものを持ったときや、くしゃみをした時などに椎間関節にグッと大きな負荷が加わることで捻挫するようなイメージです。
慢性的な腰痛がある方は、ぎっくり腰になりやすい状態です(>_<)
早めに治療しておくことで、ぎっくり腰の予防にもなります!
また、ぎっくり腰になった場合も、早めにケアしておくことで痛みが長引くのを防ぐことができます(*^^*)
ぎっくり腰になったときは
ぎっくり腰になった際にマッサージを受けに行く方も多いですが、ぎっくり腰になったばかりは患部の炎症が強いので、あまり揉みすぎたり揉む強さが強すぎると、揉み返しが起こったり、かえって悪化することもあります!
動けないほど痛いときは安静にしてください!
そしてぎっくり腰になったばかりで患部が熱をもってる場合は、冷やしても大丈夫です(^^)v
ただ、冷やすと筋肉が硬くなったり血管が収縮して血流が悪くなりますので、次の日くらいからは温めた方が治りが早くなります!
腰痛に対する鍼灸
椎間関節性腰痛の鍼灸施術は、椎間関節の周囲に鍼をすることで炎症を抑えたり、関節周りの筋肉の緊張を取ってあげることで痛みを改善していく効果があります!
鍼施術は、鍼をした時は筋肉が収縮しますが、そのあとは緩んできて血流が良くなります✨
痛みが強い場合や長引く場合は、こまめに受けられた方が治りが早くなりますよ♪
詳しくはコチラ → 腰痛、ぎっくり腰の鍼
腰痛の施術で使う鍼
深い場所に位置している大腰筋など、腰の筋肉にアプローチするときには、長い鍼を使用することが多いです!
首や肩など他の部位で使う鍼と長さを比べてみました。
持ち手が赤い鍼(左)が、肩こりの治療など、一般的によく使われる長さの鍼です。
それと比べると、大腰筋など深いところを治療する鍼(右)はとても長く、約3倍です!
長い鍼は痛かったり怖いイメージがあるかもしれませんが、長いから痛いということはありません✨(*^^*)
ただ、鍼を深く入れていって筋肉のコリなどに鍼が当たると、ズーンとした重みや響きを感じることがあります。
それは首こりや肩こりの鍼施術で、鍼が長くなくても起こることです。
マッサージには無い感覚で、これが好き!という方も多いです(*^^*)
まとめ
奥の方が痛む腰痛と、お尻との境目が痛む腰痛についてご紹介しました。
それぞれ原因となる筋肉は違いますが、どちらも普段の姿勢が悪いことや腰に負担のかかる動作をすることが大きな要因となっています。
運動不足などで筋肉の柔軟性がなくなっていると、急な動きなどで痛めやすくなってしまいます(>_<)
日頃から階段を使ったりと少し意識して過ごしてみてください!
また、慢性的な腰痛はぎっくり腰の原因にもなりますし、どんどん治りづらくなってしまいます。
早めに鍼でメンテナンスし、筋肉の疲労をとっておくのがオススメです!
この記事を書いた人
美容鍼灸師 太田里穂(おおたりほ)
中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当している。
健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。
より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。
鍼灸や美容に関するブログを書いています。