不妊症に対する鍼灸について
昔に比べると、不妊症に悩む女性が増えていると言われています。
婦人科へ行き色んな検査をしたり治療したりするかと思いますが、合わせて鍼灸へ通う方もいらっしゃいます。
婦人科での治療と鍼灸の違いや、鍼灸にどういった効果があるのかをご紹介していきたいと思います(*^^*)
もくじ
不妊治療と鍼灸の併用
不妊に悩まれている方の多くはすでに病院へ通っていることが多いです。そのなかで、他にも方法がないかな?と調べられて鍼灸や漢方にたどり着くことがほとんどです(^^)
鍼灸は、体質を改善することを目的に行います。
病院での治療と併用することで、様々な結果が期待できます。
・体外受精や人工授精などの成功率が上がる
・ホルモン剤など、お薬の副作用が軽減される
・自然妊娠の確立が上がる
など!
鍼灸を行うことで冷えや生理不順が改善されたり、卵子や子宮内膜の状態が向上することで病院での治療の結果を少しでも良い方向へ導きます✨(*^^*)
タイミング法をされてる段階であれば、自然妊娠をする確率も上がるかもしれません(^^)
年齢とともに妊娠しにくくなるのは仕方ないことですが、鍼灸で少しでもお手伝いができたら、と思います。
鍼灸治療を受けると何が変わるのか
鍼灸を受けることで起こる体の変化について具体的にご紹介します(^^)
・体温が上がる
妊娠するためには、とても大切なことです。
体温が低ければ子宮も冷えており、赤ちゃんは居心地が悪いので、なかなか妊娠することができません。
体温があがることで、血流がよくなり、子宮内膜も厚くなるので妊娠しやすい状態へと近づけます♪
基礎体温表をつけてる方は意外と少なく、正しく計測するのも難しいので分かりにくいですが、体温表がきちんと二層に分かれた!という声もいただいてます(^^)
・生理痛や生理不順が改善する
たまに、生理痛はあるけど気にしてません。という方がいらっしゃいます。
周りもみんなあるし、生理痛があるのは普通!だと思ってしまいがちですが、普通ではありません(>_<)
生理痛は無い、もしくは気にならない程度、が正常な状態です!
生理不順についても、数日~1週間程度のズレであればさほど気にすることではありませんが、周期が大幅にズレることは放っておいてはいけません。
鍼灸で体調を整えることによって、生理痛や生理不順が改善することは多くあります♪
・卵子の質の向上
鍼灸で全身を整えていくことによって、体がポカポカするようになったりします。
そうすると、子宮や卵巣も温かくなるので卵子の質が向上します(*^^*)卵子の質が良くなると、妊娠しやすくなります♪
・子宮内膜の改善
体外受精などの治療では子宮内膜の厚みがとても重要になってきます。
鍼灸は子宮を含め、骨盤内の血流改善の効果があり、子宮内膜の厚みが増して、着床しやすくなることが期待できます。
鍼灸による不妊症治療は、体質改善が目的です(*^^*)
体質を改善し、妊娠しやすい体づくりのお手伝いです。
特にお灸は家でもできるので、毎日のケアとしてオススメです✨
東洋医学の観点から見た不妊の原因
不妊治療で病院に通っていると、子宮内膜症、子宮筋腫、卵管狭窄などなど…色んな言葉を耳にすると思います。
鍼灸院ではこういった病気などを診断することはできませんが、東洋医学の考え方で不妊症の原因を改善していきます。
・冷え性
・血の巡りが悪い
・腎虚(じんきょ)
冬に寒さで手がかじかむと思うように動かせなくなるのと同じで、体や内臓が冷えると本来の働きが十分にできなくなります。
また、体が冷えることで血の巡りも悪くなるので、古い血が排出できずに体内にたまってしまいます。
東洋医学でいう「瘀血(おけつ)」という状態ですが、古い血がたまっていると、生理痛なども起こりやすくなります(>_<)
腎虚は、簡単にいうと「エネルギー不足」の状態です。バランスの悪い食生活や、過労などで起こります。
東洋医学では「腎」は「生殖器」と関係すると考えられていて、腎虚になると妊娠しづらくなるのはこのためです(>_<)
鍼灸では、全身を整える治療を行います。
そのなかで、冷えに効くツボや腎に関するツボを使います♪
子宮や卵巣を温めるお灸
上記でもご紹介したように、体が冷えることは不妊の原因になってしまいます。
冷えの改善には、運動をしたり、半身浴をしたりといった方法がありますが、お灸もすごくオススメです(*^^*)
当院では手足のツボや腰回りのツボにお灸を行います!
ぽかぽかして気持ち良いですよ。
手足にするお灸も腰回りにするお灸も、子宮や卵巣を温めてくれます(*^^*)
卵巣や子宮が温かくなると血流がよくなるので、卵子の質が上がったり、子宮内膜が厚くなるなどの効果があります。
そうすると、妊娠、着床しやすくなります。
不妊症に効果的なツボ
上記でご紹介したお灸ですが、ご自宅でもできるんです!
その際のツボをご紹介したいと思います。
まず、足にあるツボです。このブログでもよく紹介している「三陰交」というツボです!
内くるぶしから指の幅4本分上にあがったところにあります。
色んな治療で使いますが、特に婦人科系のお悩みに効果的です!
お腹にお灸をする場合は、おへその下にある「関元(かんげん)」というツボを使います!
子宮や卵巣を温めてくれる効果の他、泌尿器のトラブルにも効果的です(*^^*)
お灸はツボにしなくてもいいので、お腹が冷えてたら下腹部やおへその周りにやるだけでも効果はあります。
腰は自分では届かないので、服の上からカイロを貼るのがオススメです。
お灸は簡単で気持ち良いので、ハマる方が続出中!!です。
体質を整えたい方、セルフお灸のことが知りたい方はお気軽にお問合せください(*^^*)
鍼灸施術の実際の流れ
鍼灸が初めての方は、針って痛いのかな?お灸って熱いのかな?何をされるんだろう・・・と不安な気持ちが大きいと思います。
そんな不安を少しでも減らせるように、実際の施術の流れについてご紹介します✨
施術の流れ
・カルテにご記入いただいたあと、問診を行います。鍼灸院では内診などは行いません(*^-^*)
まず、うつ伏せから行います。背中や腰のツボに針をしたりお灸をします。また、肩こりや首コリがある場合は、合わせてそちらにも針をします(^^)
・針をしたまま、10分程度お休みになっていただきます✨
・針を全て取ったら、今度は仰向けです。婦人科のお悩みに効果的なツボや、体全体の調子を整えるツボに針やお灸をします(^^)
・そしてまた10分ほどお休みしていただきます✨
針やお灸にはリラックス効果があり、眠ってしまう方が多いです( ˘ω˘ )❤
・針を全部取ったら、おしまいです(*^^*)
おうちでセルフお灸ができそうであれば、お灸のやり方やツボの場所を指導しています✨
針は、注射のようなものを想像して来られる方もいますが、すごく細いので思っているほど痛くはないと思います(^^)
お灸も、ぽかぽか温かいくらいです。
皮膚が薄い場所や、敏感な体質の方は熱いかもしれませんが、熱ければ途中で取りますのでご安心ください(*^^*)
直接、肌に火が触れることはありません!
まとめ
病院などでの不妊症治療と、鍼灸での不妊症治療についてご紹介いたしました。
鍼灸は”妊娠しやすい体づくり”のための施術です。
鍼灸も受けてみたいけど、、、となかなか踏み出せないでいる方の参考になれば嬉しいです(*^^*)
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この記事を書いた人
美容鍼灸師 太田里穂(おおたりほ)
中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当している。
健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。
より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。
鍼灸や美容に関するブログを書いています。