育毛鍼のメカニズム
いま人気の育毛鍼ですが、なぜ頭皮に針をすると髪が元気になるのか、育毛鍼のメカニズムを簡単にご紹介したいと思います(*^^*)
髪が抜ける原因
髪にも寿命がありますので、寿命がきたら自然と抜け落ちます。
1日に約50本~100本くらいは抜けます。
軽く手櫛を通したときやシャンプーなどで抜ける毛は、いつ抜けてもおかしくない「退行期」といわれる時期に入っている毛です。
退行期は2週間~3週間で、退行期に入った髪の毛は成長をやめ、弱い刺激でも抜けるようになります。全体の毛の約1%が退行期の毛です。
ほとんどの髪の毛は2年~6年ある「成長期」という期間の毛ですが、頭皮が硬くなったりして髪に栄養が行き届きにくくなり、髪に元気がなくなってくると抜け毛や薄毛が増えます。
毛乳頭(もうにゅうとう)
頭皮の血管と接していて、血液から栄養を受け取り、毛母細胞に「髪を作れ」と指令を送る役割があります。
毛母細胞(もうぼさいぼう)
毛乳頭から栄養や酸素を受け取り、細胞分裂をすることで髪の毛を作り出す細胞組織です。
円形脱毛症などではなく加齢や遺伝による薄毛(AGA)は、通常2年~6年ある成長期が短くなっているため、髪が太くなったり伸びたりする前に抜けてしまうんです。
鍼で刺激するとどうなる?
育毛鍼は、頭皮に針をして刺激することで、血流が良くなります!
血流が良くなると、栄養が毛乳頭まで行き届きやすくなります✨
血液から栄養を受け取ることができた毛乳頭は毛母細胞に栄養を渡し、髪が元気になったり、新たに髪を作ることができます✨
育毛鍼で髪が元気になったり髪が増えたりするのは、このようなメカニズムがあるからなんです(*^^*)
頭皮マッサージなども効果的ですが、頭皮の血管、毛乳頭や毛母細胞に直接アプローチできるのは鍼です✨
加齢や遺伝による薄毛は難しいですが、ストレスによる脱毛症などは鍼灸で改善することも多いです!
お薬や注射での治療に抵抗のある方は、ぜひ鍼灸もお試しください(*^^*)
ただし、退行期、成長期以外の髪は「休止期」と呼ばれる状態です。
毛穴全体の20%~30%が休止期です。
休止期は2~3ヵ月あり、この期間に入っている毛穴からは髪が生えません。
ですので、鍼灸による施術や頭皮マッサージなどを行う場合、まずは3ヵ月、がんばってみてください(^^)
→ 育毛鍼について
育毛鍼、パルス育毛鍼の動画もあります(*^^*)
この記事を書いた人
美容鍼灸師 太田里穂(おおたりほ)
中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当している。
健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。
より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。
鍼灸や美容に関するブログを書いています。