低音障害感音難聴(蝸牛型メニエール)の鍼灸
今回は「低音障害感音難聴」についてご紹介します。
「蝸牛型メニエール病」とも呼ばれています。
症状
症状は
・低い音が聞こえにくい
・耳が詰まったような感覚がある(耳閉感)
・耳鳴りがする(低い音)
などの症状を感じる方が多いです。
原因
原因はハッキリとは分かっていないそうですがストレスや肩こりだと考えられます。
割合としては、20代~40代の女性に多いです。
当院に低音障害感音難聴(蝸牛型メニエール病)の施術で来られている方も肩がこっている、疲れが溜まると症状が再発する、と感じていらっしゃいます。
鍼灸による施術
肩こりや首こりがポイントとなってきますので、そちらに鍼をしていきます。
また、耳の周りにも鍼をすることがあります。
鍼で筋肉の緊張が緩むと、耳周りへの血流がよくなり、症状が改善することが期待できます。
ただし、できるだけ早期の施術が望ましいです。
時間が経ってからよりも、症状が出て早い段階で対処しておいた方が、鍼灸の効果も出やすく症状が改善する可能性も高いです。
ただし、突発性難聴と違い、低音障害感音難聴は20%くらいの確立で再発することがあるそうです。
改善した症例
低音障害感音難聴(蝸牛型メニエール病)で来院されていた方の聴力が戻った症例をご紹介します(^^)v
2016年の10月頃~耳鳴り、耳閉感、難聴が出始めました。
11月下旬~当院に来ていただいています。その方の聴力検査のグラフです。
赤の〇が右耳の聴力、青の✖が左耳の聴力です。
2017年1月の検査結果です。
低音が、左耳は20デシベルの大きさで聞こえているのに対して、右耳は50デシベル以上まで大きくしないと聞こえていません。右側の低音が聞こえづらいということが分かります。
週に1~2回のペースで治療を行っていきました。
2017年2月の検査結果です。
右耳の低音の聴力が上がっているのが分かります!
突発性難聴も含め難聴の治療は、発症してからできるだけ早く治療を開始するのが大切です。
まとめ
低音障害感音難聴(蝸牛型メニエール)についてご紹介いたしました。
原因がハッキリとは分かっていないとはいえ、肩こりやストレスも1つの要因と考えられるということは、誰にでも起こり得ることなので怖いですよね(>_<)
そして治っても、また再発することがあります。
再発させないためにも、予防が大切です!
・疲れやストレスをためない。
・肩こりや首こりを放っておかない。
症状が出てから対処するよりも、日頃からメンテナンスとして鍼灸などで肩こりのケアをしていおくのがオススメです(*^^*)
当院では低音性障害感音難聴や突発性難聴の鍼灸施術も行っています♪
この記事を書いた人
美容鍼灸師 太田里穂(おおたりほ)
中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当している。
健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。
より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。
鍼灸や美容に関するブログを書いています。