冷え性のタイプ4種と効果的なツボ
「冷えは万病の元」と言われますが、冷えは大きく4つのタイプに分けることができます。
①全身冷えタイプ
②末端冷えタイプ
③下半身冷えタイプ
④冷えのぼせタイプ
今回の記事では、それぞれの冷えタイプについて、対策法、冷えに効くツボについてご紹介します。
全身冷えタイプ
全身冷えタイプは、熱を作るのが苦手なタイプです。
・疲れやすい
・デスクワークが多い
・すぐ息切れする
・むくみやすい
・風邪を引きやすい
などの項目に当てはまる方に多いです。
熱を作るには筋力が必要ですが、特に女性は運動不足で筋力が少ないため熱を作ることができなくて、冷えてしまいます(>_<)
対策としては、運動をすること!
一駅前で降りて歩く、いつもエレベーターやエスカレーターを使うところを階段で登ってみる。など
身体で1番大きな筋肉は足にありますし、筋肉の半分以上は下半身にあります。
ウォーキングなどをして筋力をつけると熱が作られやすくなり、冷えが改善されていきます(^^)
東洋医学でいうと、気と血の両方が足りていない状態です。
末端冷えタイプ
末端冷えは、血液の循環が悪いタイプです。
東洋医学でいうと「瘀血(おけつ)」という状態で、ドロドロの古い血があるので、手先や足先への血の巡りが悪いことで末端が冷えます。
・肩こり
・生理痛
・寝ているときに足がつる
などの症状がある方に多いです。
対策は、ストレッチです!
ゆっくりお風呂で温まり、そのあとストレッチをして血の巡りを良くしましょう(^^)v
当院のメニューにあるカッピングは血流改善にオススメです♪
下半身冷えタイプ
下半身冷えは「内臓冷え」タイプでもあります。
お腹、腰周りから足先まで冷えています。
・胃腸が弱い
・生理痛、生理不順がある
・トイレの回数が多い
などの症状がある方に多いです。
この体質の方が、流行っているからと毎朝スムージーを飲んだりしては逆効果です!
スムージーは元々、暑い国が発祥です。その土地の人の体質には合っていますが、誰にでも向いているものではないので注意してください。
こういう体質の方はできるだけ、常温や温かい食べ物・飲み物を取り入れるように心がけて下さい(^_^)
冷えのぼせタイプ
冷えのぼせタイプは下半身冷えが悪化した状態です。
・手足は冷えているのに頭だけぼーっと、のぼせた感じになる
・冷たいものを食べたり飲んだりすると、お腹が痛くなったり、トイレが近くなる。
・手の平や足の裏に汗をかきやすい
下半身は冷えているけど熱が頭部にこもってしまっている状態です。ぼーっとして集中力が続かなかったり、よく寝た気がしなかったりします。
普通であれば、筋肉や心臓のポンプ機能が働き下半身の血液も重力に逆らって上半身へと巡ります。
だけどポンプの役割をもつ筋肉が衰え、下半身の血流が上へ登れなくなります。(血流が悪くなる)
すると下半身と上半身、頭部の温度差がどんどん開きます(>_<)
また、冷えとのぼせが同時に起きているので自律神経も乱れています。
冷えのぼせが起こりやすい生活習慣
・運動不足
・長時間同じ姿勢(デスクワークなど)
・ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れ
・暴飲暴食などによる内臓機能の低下
予防・改善法
ウォーキングやストレッチなど全身を使う運動や、ぬるま湯の半身浴で血行を改善するのが効果的です!
また、室内と室外の寒暖差が大きいと自律神経が乱れますので、空調の設定温度の下げすぎ&上げすぎには注意です。
顔が火照るので冷やしたくなるかもしれませんが、根本には冷えがありますので首の後ろやお腹、お尻、足首などを温めましょう✨
これらの場所を温めると、血液が温められて全身を巡ります(*^^*)
アロマテラピーなどでリラックスすることも大切です♪
内臓は冷たい食べ物や飲み物で冷やされてしまうので、温かい食べ物、飲み物、温める作用のある食べ物などで
内側から冷え対策を行うのも効果的です!!
冷え改善に効果的なツボとお灸
全身冷えタイプには足三里(あしさんり)
膝の外側のくぼみから、少し下に(指の幅4本分くらい)下がったところです。
このツボは血流を良くし、全身のエネルギーの巡りもよくしてくれます!
末端冷えタイプには合谷(ごうこく)と太衝(たいしょう)
合谷はとても有名なツボですので、知っている方も多いと思います(^_^)
手の甲、親指と人差し指が合わさる場所にあり、人差し指側の骨の際を押して痛いところです。
「万能のツボ」と言われています!
肩こりなどにも効果がある他、顔面部の血流を良くしてくれるので美容にも効果があります。
太衝は足の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前くらいのところです。
足の指先が冷えるという女性は多いですが、実際に冷えている場所に近いので、じんわり血流が良くなっていくのが実感できると思います!
下半身冷えタイプには三陰交(さんいんこう)
内くるぶしから、指の幅4本分上にあがったところです。
女性ホルモンに関するツボで、軽く押さえるだけでも痛がる女性もいらっしゃいます(>_<)
三陰交にお灸をすることでホルモンバランスが整い、冷え性が改善する以外にも、基礎体温が安定したり生理痛や生理不順が改善するなどの効果もあります✨
冷えのぼせタイプには太渓(たいけい)
内くるぶしとアキレス腱の間にあります。
巡りをよくするツボで、むくみなどにも効果的です(*^^*)
お灸といえば、「灸を据える」という言葉があるように熱い、おしおき、というイメージがある方もいらっしゃると思います。昔のお灸は熱かったのですが、最近のお灸は、皮膚に跡が残らない、火傷もしにくい、温かいくらいのお灸が主流です(*^^*)
ドラッグストアなどでも売ってあるので、簡単に手に入るうえ、やり方も簡単で時間もかかりません(^^)v
お灸はお薬ではないのでやり忘れても大丈夫ですが、コツコツ続けていくことで効果が上がりますので、できるだけ毎日やると良いです(*^^*)
オススメは寝る前です。寝る前にやると、いつもよりぐっすりと眠れます。
お灸について気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください(*^^*)
まとめ
女性に多い冷え性の4つのタイプ①全身冷えタイプ②末端冷えタイプ③下半身冷えタイプ④冷えのぼせタイプの紹介とタイプ別に原因や改善法、特に冷え性に効果的なツボとお灸につて紹介しました。
冷え性で悩んでいる方にはぜひおすすめのお灸なので、試してみてください(*^^*)
この記事を書いた人
美容鍼灸師 太田里穂(おおたりほ)
中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当している。
健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。
より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。
鍼灸や美容に関するブログを書いています。