斜角筋のトリガーポイントと肩や腕との関係
首にある筋肉で「斜角筋(しゃかくきん)」という筋肉があります。
斜角筋とは?
斜角筋は首の側面にある筋肉で、「前斜角筋」「中斜角筋」「後斜角筋」の3つに分かれています。
この斜角筋は、大事な筋肉です!
首にある筋肉なので、首こりはもちろん肩こりや腕の方にも影響があります(>_<)
首がこってるな~と思うと、首の後ろ側ばかりマッサージしていませんか?
首は、重い頭を支えているので、大変です。特に今の時代、パソコンやスマホなどを使う時間が長いので姿勢が悪くなり、おのずと首への負担も大きくなっています(>_<)
もちろん首の後ろ側の筋肉もこっていると思いますが、意外とこの「斜角筋」がすごくこっているんです!
マッサージをするなら、首の横側になります!
知っている方も多いと思いますが「胸鎖乳突筋」という筋肉があり、その胸鎖乳突筋の後ろにあるイメージです(*^^*)
先ほどご紹介したように「斜角筋」のコリは首だけでなく、肩や腕にも影響を及ぼします。
斜角筋が肩に与える影響
首にある斜角筋ですが、肩にも影響を与えます。
斜角筋にコリがあることで肩を動かしづらくなったり、痛みがでたりすることもあります。
例えば、「肩甲骨の際が痛いんです。」と訴える方は多くいらっしゃいますが、触ってみると痛む場所だけでなく首、斜角筋がこっていることが多くあります(>_<)
斜角筋が腕に与える影響
斜角筋は首にある筋肉ですが「腕のしびれ」に関係しています。
斜角筋は、前・中・後と、3つに分かれています。
前斜角筋と中斜角筋の間を「腕神経叢」という神経の束が通っています!下の図の黄色い線です。
前斜角筋と中斜角筋の間からでてきて、鎖骨の下を通り、枝分かれしながら指先まで走ります。
斜角筋がこり固まって、この神経の束を圧迫してしまうと腕の痛みやしびれに繋がり、それを「斜角筋症候群」(胸郭出口症候群の一種)と呼びます。
斜角筋症候群(胸郭出口症候群)は鍼灸で改善することができます(^^♪
腕がしびれる、など気になる症状がある方はぜひ参考にしてください(*^^*)
胸郭出口症候群の鍼灸治療について
斜角筋のトリガーポイント
最近ではテレビでもよく聞く「トリガーポイント」をご存知ですか?
トリガーポイントとは・・・発痛点とも言い、痛みの引き金(トリガー)となるポイントのことです。
画像の★印が斜角筋のトリガーポイントの場所です。
この★の場所にコリがあると、肩に痛みが出ます。
斜角筋のトリガーポイントによって引き起される肩の痛みは画像に赤で示している、肩甲骨の際です。
鍼灸による施術
斜角筋は他の筋肉の下にあるので、マッサージではなかなかほぐせないのですが、鍼だと直接アプローチができます。
こっている場所やトリガーポイントに鍼が当たるとズーンとした痛みや重みを感じますが、鍼をすることで筋肉のコリがほぐれ、血流も良くなります。
また、肩甲骨や肩など、実際に痛みを感じている部位にも鍼をいれていきます。
痛みの原因となっている場所や症状がでている場所に鍼で直接刺激することで、痛みや痺れなどの症状を緩和していきます(*^^*)
斜角筋がこる原因は長時間のデスクワークやスマホ使用など、姿勢が悪いことにあります。
肩甲骨の際が痛いな、と心当たりがある方は、姿勢や首の筋肉が原因かもしれないことを意識してみてください(^_^)
この記事を書いた人
美容鍼灸師 太田里穂(おおたりほ)
中国鍼灸院 箱嶌医針堂にて美容鍼・女性疾患などを主に担当している。
健康になりながら、美しくなっていただけるように鍼灸治療を行っています。
より多くの方に鍼灸の素晴らしさを知って頂きたいと思っています。
鍼灸や美容に関するブログを書いています。