機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)
機能性ディスペプシアとは
機能性ディスペプシア(FD)は、胃痛、胃もたれ、みぞおち付近に不快な症状があるのに、病院で検査をしても特に原因が見つからない病気です。
以前は、「神経性胃炎」、「ストレス性胃炎」と診断されていましたが、胃に不快な症状があるのに、検査しても胃に炎症などがないので、「機能性ディスペプシア」という診断名がつけられました。
機能性ディスペプシアと診断される人は意外に多く、日本人の4人に1人はこの病気を発症していると言われています。
機能性ディスペプシアの症状
慢性的な胃もたれや心窩部(みぞおちの)痛みなど胃の不快な症状があります。
・食後の胃もたれ
・少し食べただけで満腹感がある
・みぞおち付近の痛み
・みぞおちの焼ける感覚
上記の症状のうち少なくとも1つ以上の症状があり、その症状が重いため生活に支障がでている。また、その症状が6ヶ月以上前からあり、3ヶ月以上持続しているものと定義されています。
機能性ディスペプシアの原因
機能性ディスペプシアの原因は、はっきりとわかっていませんが、ストレスや生活習慣などにより自律神経のバランスが乱れ、その自律神経に支配されている胃の働きにまで影響が及ぶことで、胃の働きが乱れてしまっていると考えられています。
機能性ディスペプシアの鍼灸施術
機能性ディスペプシアの鍼灸では、自律神経の乱れを改善し、胃の働きを正常に整えていく施術を行います。
また、この病気はお腹や背中の筋肉の緊張が強い方がいます。お腹や背中の筋肉が硬くなると、胃がうまく働けなくなるため、筋肉の緊張を緩めていくツボなどに施術を行います。
当院での鍼灸施術のほかに、自宅にてセルフお灸をしていただくことをおススメしています。
お灸をすることで、体調を整える、予防効果が期待できます。
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