坐骨神経痛、ふくらはぎの痛みとトリガーポイント鍼治療
もくじ
トリガーポイントとは?
坐骨神経痛の原因にトリガーポイントというのがあります。
トリガーポイントとは「痛みの原因となる場所」のことを言います。
坐骨神経痛の症状の多くは、お尻から太もも、ふくらはぎ、足の裏にかけての痛みや痺れです。そして、これらの痛みを起こしている原因となる場所のことを「トリガーポイント」と言います。
ふくらはぎが痛いからふくらはぎに痛みの原因があるわけではなく、実はお尻の深い所にある筋肉が痛みの原因となっています。
坐骨神経痛の場合は「梨状筋」、「中殿筋」、「小殿筋」などに痛みの原因となる「トリガーポイント」があります。
病院での検査結果の原因と違う!?
病院でレントゲンやMRIなどの精密検査を受けたところ、「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」また「特に骨に異常なし」などの説明を受けられると思います。
坐骨神経痛を起こす原因はいくつかあります。・腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・変形性腰椎症・腰椎分離症/すべり症などです。
主に腰の骨などの異常や変形などで腰の神経を圧迫し、坐骨神経痛が起きます。これらはMRIなどの検査で診断されます。
また、MRIで骨に異常がない場合は、腰、お尻などの筋肉が原因で坐骨神経痛が起きます。これがトリガーポイントが原因で起きる坐骨神経痛です。
そして、椎間板ヘルニアなど腰の骨が問題で起きる坐骨神経痛にもトリガーポイントが原因で坐骨神経痛が起きていることがあります。
なので、病院で「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」と診断されていても、坐骨神経痛の原因は骨だけの問題ではなく、「骨などの異常+トリガーポンイント」であることが多いです。
トリガーポイントが原因の特徴とは
腰の骨に異常があっても、なくても以下の様なことが当てはまる場合は、トリガーポイントが原因のひとつとし考えられる可能性があります。
◇病院での検査で、腰の骨の異常がないもしくは軽度だった。
◇お尻などを押さえると、坐骨神経痛と同じような痛みがでる。
◇坐骨神経痛の症状に波がある。良い日もあれば悪い日もある。
◇整形外科での治療(鎮痛剤、湿布、牽引、ブロック注射など)で効果がでていない
このような特徴がある方は、トリガーポイントが原因の坐骨神経痛の可能性が高いです。
坐骨神経痛のトリガーポイントはココ!
坐骨神経痛のトリガーポイントはどこにできるのでしょうか?
その多くは、お尻にあります。
お尻を指で押さえてみると、「ズーン」と響いて、「そこそこ!」というポイントがあると思います。
人によってはふくらはぎの痛いところまでその刺激が伝わっていく方もいます。
そこが坐骨神経痛の原因となっているトリガーポイントの可能性が高い場所です。
トリガーポイントによる坐骨神経痛への鍼灸治療
坐骨神経痛の原因とされるトリガーポイントに鍼灸治療を行うことで、お尻の痛みはもちろん、太ももやふくらはぎ、足の裏の痛みや痺れが改善されていきます。
トリガーポイントはお尻の深いところにある筋肉にあることが多いです。
鍼治療は直接そのトリガーポイントを刺激できるので、とても効果的です。
また、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症など骨に異常があったとしっても、それに加えてトリガーポイントも同時に出来ていることがあります。
そのため、トリガーポインを取り除くと、坐骨神経痛は改善していくことがあります。
坐骨神経痛の鍼灸治療動画
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この記事を書いた人
医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)
東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神にて「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。福岡県内をはじめ、九州各県から多くの患者が来院。
肩こり、腰痛など日常的な症状から慢性的な神経痛、自律神経失調症、難病などの鍼灸治療を行っている。
「トリガーポイントが原因の坐骨神経痛は鍼灸治療で改善する可能性があるので、ぜひ受けてみてはいかがでしょうか?」
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