腎精と妊娠力
女性は、生まれる前のママのお腹の中にいる時には800万個の原始細胞が卵巣にあり、
生まれたと同時に200~500万個に減っています。
そして、卵の発生、成長、成熟、老化の道をたどっていきます。
東洋医学では、この卵の発生~老化などの身体の変化や生殖活動には、「腎精」が関わっています。
女性では、生理、妊娠、出産、育児、更年期、老化などすべて「腎精」の力が関わってきます。
「腎精」とは、人間が生きていく上でのパワーの基本となるもので、この「腎精」が少なくなると妊娠力が低下したり、老化が進みます。
「腎精」は、男性は8の倍数、女性は7の倍数の年ごとに変化していきます。
男性は32歳頃がピークで、40歳頃から衰えます。
女性は28歳頃がピークで、35歳頃から衰えます。
女性の場合
7歳・・・歯が生え変わり、髪が成長する。
14歳・・・生理がはじまる。
21歳・・・妊娠できるようになる
28歳・・・女性ホルモンが充実し、妊娠適齢期となる
35歳・・・髪の毛が抜けるなど身体に衰えがではじめる
42歳・・・顔にしわではじめ、白髪が増えてくる
49歳・・・閉経、更年期を迎える
このように「腎精」から見た女性の妊娠適齢期は28歳前後とされています。
東洋医学では、「腎精」の不足が不妊症の原因の1つと考えています。
特に高齢での妊娠を望む場合は、いかに「腎精」を充実させるかが大事になっていきます。