低音障害型感音難聴の鍼灸治療
突然、耳が聞こえにくくなる病気の1つに「低音障害型感音難聴」があります。
- ・低音が聞き取りにくい
- ・「ゴー」という低音の耳鳴りがする
- ・耳に水が入ったような詰まった感じがする
このような症状があり、20~40代の女性に発症することが多いです。
低音障害型感音難聴はめまいを起こすメニエール病と病態が似ているために「蝸牛型メニエール」とも呼ばれていますが、めまいを伴うことは少ないです。
低音障害型感音障害は症状が軽ければ、治りやすいですが、再発することも多いので、早めの治療が重要になります。
疲労やストレス、睡眠不足が発症の引き金となるので、疲れをためないように体調管理をすることも大事になります。
低音障害型感音難聴の鍼灸治療症例
【患者】40代 女性 福岡市在住
【主訴】難聴、耳のつまり、耳鳴り
【症状経過】
子供の部活動の世話などで忙しく、疲れていたところ、10月中旬に突然右耳が聞きとりにくくなり、耳が詰まった感じ、低音のゴーという耳鳴りがする。
しばらく様子をみていたが、改善しないため、耳鼻科を受診し、「低音障害型感音難聴」と診断され、投薬治療を行う。
しかし、難聴、耳のつまり、耳鳴りが改善しないため、11月末に当鍼灸院にて治療を開始する。
触診したところ、首や肩のコリがひどかったため、 首や肩こりの改善、自律神経を整えて、疲労回復を促進する鍼灸治療を週2回ペースで行う。
なかなか聴力の回復、耳のつまり、耳鳴りの改善が見られなかったが、2月初旬(鍼灸治療開始2か月後)、突然耳のつまり、耳鳴りが消失し、低音が聞こえるようになる。
耳鼻科で聴力検査をおこなったところ、聴力が回復していた。
当院の鍼灸治療では首肩のコリを取り、自律神経を整えて体調を整えることで、低音障害型感音難聴からくる症状を改善していきます。
低音障害型感音難聴でお悩みの方は、ぜひ鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか?
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この記事を書いた人
医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)
東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神にて「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。福岡県内をはじめ、九州各県から多くの患者が来院。
肩こり、腰痛など日常的な症状から慢性的な神経痛、自律神経失調症、突発性難聴などの鍼灸治療を行っている。
「低音障害型感音難聴・突発性難聴は鍼灸治療で改善する可能性があるので、ぜひ鍼灸治療を受けてみてください」
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