長時間座った後のお尻とふくらはぎの痛みとしびれ
お尻からふくらはぎにかけての痛みやしびれるキッカケとなる動作や原因は色々あります。
例えば、
・ぎっくり腰をしてから
・尻餅をついてから
・マラソンをしてから
などなど。
その中で、「法事に出て以降、お尻から足にかけて痛みとしびれが出て・・・」という方が時々来院されます。
法事が原因で坐骨神経痛になるわけではありませんが、法事では同じ場所に同じ姿勢で長時間座っていなければならず、
特に、畳の上に地べたで座っていたりすることが多くなります。
そうすると、地べたで直接、お尻の筋肉をおさえつける時間が長くなります。
お尻にはたくさんの筋肉があり、その筋肉の間を坐骨神経がくぐり抜けるように通っています。
そのため、お尻の筋肉が硬くなって、その中を通っている坐骨神経が窮屈になると、痛みやしびれを起こします。
このような症状を「坐骨神経痛」や「梨状筋症候群」と言います。
お尻の主な4つの筋肉と梨状筋症候群
・大殿筋(だいでんきん)
殿筋群の中で最も大きく、最も表層にあります。
・中殿筋(ちゅうでんきん)
大殿筋の1つ下層にあります。殿筋群の中で真ん中に位置する筋肉です。
・小殿筋(しょうでんきん)
中殿筋よりも下層にあります。 インナーマッスルと呼ばれる筋肉です。
・梨状筋(りじょうきん)
殿部筋肉の最下層にある筋肉で、小殿筋の更に下を 走っています。梨状筋の下には、坐骨神経があります。
梨状筋症候群
梨状筋が硬くなり、真下にある 坐骨神経を圧迫することで、坐骨神経痛(お尻、太もも裏、ふくらはぎ、足裏などに痛みやしびれ)症状がでることを 「梨状筋症候群」といいます。
梨状筋症候群は「梨状筋」だけが硬くなって起こるわけではなく、大殿筋、中殿筋、小殿筋も硬くなっていることも原因です。
法事に限らず、
「居酒屋さんで畳の上に2時間座っていたら・・・」
「子供の発表会で板張りの床にずっと座っていたら・・・」
なんてこともよくあります。
できるだけ畳やフローリングなど地べたに長時間座らないようにしてください。
数日経ってもお尻や太もも、ふくらはぎの痛みやしびれが取れない場合は鍼灸治療が効果的です。
詳しくは→ 梨状筋症候群の鍼灸治療 もしくは 坐骨神経痛の鍼灸治療