眼精疲労と目の周りの筋肉の関係
眼精疲労と筋肉
長時間のデスクワークなどで「目が疲れる」「ぼやける」「かすむ」といった症状を訴える人がいます。
いわゆる「眼精疲労」です。
「眼精疲労」は目の周りの筋肉が疲れている状態です。
眼の周りには「 外眼筋 」と「 内眼筋 」の2種類の筋肉があります。
物を見る時、眼球に引っ付く6つの筋肉(外眼筋)とピントを合わせるため働く筋肉(内眼筋)が常に働いています。
長時間デスクワークなどで眼を使うと、これらの筋肉に疲労が溜まります。
それが、眼精疲労になっていく原因の1つです。
眼球を動かす筋肉
これらの筋肉の共同運動で眼球を動かしています。
眼を横に向けたり、内に寄せたりするときは、これらの外眼筋がお互いバランスをとって動いています。
ピントを合わせる筋肉
物を見るときにカメラのレンズのような働きをする水晶体が厚さを調節し、ピントを合わせています。
この調節にかかわっている筋肉が「毛様体筋」です。
近くを見続けたりしていると、この毛様体筋も疲労を起こしてきます。
これらの筋肉が疲れてしまうと、眼の周りの血流が悪くなって眼精疲労の原因となってしまいます。
眼精疲労に効果的なツボ
【眼精疲労に効果的なツボ】
攅竹(さんちく)
魚腰(ぎょよう)
絲竹空(しちくくう)
太陽(たいよう)
承泣(しょうきゅう)
眼の周りにあるツボを優しく指圧、マッサージすることで目の周りの筋肉がほぐれるので、目の疲れが緩和します。
眼精疲労の鍼灸
眼精疲労は目の周り以外に首や肩などのコリが原因となっていることがあります。
特に頭と首の境目にある筋肉(後頭下筋群)が眼精疲労の原因になることがあります。
首肩のコリを鍼灸治療を行うとより効果的に眼精疲労を緩和することができます。
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この記事を書いた人
医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)
東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神にて「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。福岡県内をはじめ、九州各県から多くの患者が来院。
頭痛、肩こり、眼精疲労など日常的な症状から慢性的な神経痛、自律神経失調症、難病などの鍼灸治療を行っている。
「眼精疲労や目の奥の痛みに鍼灸治療で改善する可能性があるので、ご相談ください」
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