眼瞼下垂の鍼灸治療
眼瞼下垂とは
瞼(まぶた)が下がってくる、目を開けているのがつらい、瞼が重く目を閉じたくなるなど、目の開閉がうまくできない、眼瞼下垂で悩んでいる方が鍼灸治療を受けに来院されます。
まぶたが下がり・重く感じたり、症状がひどいと前が見えにくくなります。
眼瞼下垂と頭痛・肩こり
眼瞼下垂と頭痛・肩こりには密接な関わりがあることが分かっています。
瞼を挙げる筋肉である上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)やミュラー筋がうまく働かなかったり、疲労すると、瞼が下がった状態になります。
また逆に、上眼瞼挙筋がうまく働かないことにより、額や首・肩の筋肉に負担がかかるために、首や肩コリの原因になることもあります。
眼瞼下垂の原因は色々あり、鍼灸が不適応の場合もありますが、夕方になると瞼がだんだん下がってくる、目を開けているのが辛い、瞼が重く感じて目を閉じていた方が楽などの症状や肩こりや首のこり、眼精疲労が原因で起きる眼瞼下垂であれば鍼灸治療での改善が期待できます。
眼瞼下垂に効果的なツボ
首のコリのある部分や手足、目の周りなどにありますが、
今回は目の周りにあるツボを紹介します。
攢竹(さんちく)まゆ毛の鼻側の端で、そのあたりを指で押さえると、少しへこんでいるところ。
魚腰(ぎょよう)まっすぐに前を向いた時の瞳の真ん中の線上で、眉毛の中央。
絲竹空(しちくくう)まゆ毛の耳側の端で、少しへこんだところ。
これらのツボを優しく指圧してみると、目の開きが良くなってきます。
注)あまり強く押しすぎないこと
眼瞼下垂の鍼灸治療
眼瞼下垂の鍼灸治療では、首肩のこりを改善すること。そして、目の周りにある筋肉の疲労を回復することで、目が開きやすくなっていきます。
まぶたを開く時に関わるミュラー筋は自律神経との関わりのある筋肉で、自律神経を整えていくことも眼瞼下垂の症状緩和にはとても大事になっていきます。
この記事を書いた人
医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)
東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神にて「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。福岡県内をはじめ、九州各県から多くの患者が来院。
頭痛、肩こり、腰痛など日常的な症状から顔面神経麻痺、眼瞼下垂などの鍼灸治療を行っている。
「首こり、肩こりが原因で起きる眼瞼下垂は鍼灸治療での改善が期待できます。ご相談ください。」
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