首コリ(後頭下筋群など)で起きる症状と鍼治療
首コリ、肩こりに悩んでいる方が多く鍼灸治療を受けに来院されます。特に最近は長時間、スマホを見たり、操作することが原因となっている人も増えています。
この首コリや肩コリが慢性的になると、ただの首コリ肩コリだけではなく、それが原因で様々な体調不良を引き起こすことがあります。
首には沢山の筋肉が頭から肩にかけて存在しています。その中で首コリの原因の1つと考えられる筋肉があります。
それは、「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」という筋肉です。
後頭下筋群とは
頭と首の境目にある筋肉です。・大後頭直筋・小後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋の4つの筋肉のことをまとめて、後頭下筋群と呼んでいます。
頭を支えたり、頭を動かしたり、目の動きなどにも関係してくる筋肉で、常に働いている筋肉のため、コリやすくなります。
首コリ(後頭下筋群など)が原因で起きる代表的な症状
後頭下筋群の周りには頭痛などを引き起こす神経や体調をコントロールする自律神経が通っています。
そのため、後頭下筋群が凝っると、それらの神経に影響を及ぼし、様々な症状を引き起こします。
よくある症状としては、頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り、眼精疲労、動悸、不眠、疲労感などです。
これらの症状は病院での検査でも特に異常が見つからないことが多く、お医者さんから「自律神経失調症が原因」と言われることもあります。
自律神経とは、体調をコントロールする神経です。首には自律神経が通っており、首コリが酷くなりすぎると、自律神経に影響を及ぼし、体調不良を起こすことがあります。
後頭下筋群のコリと自律神経失調症
自律神経失調症の方の多くに、首のコリを感じている方が多くいます。
特に頭と首の境目にある後頭下筋群にコリを感じる人が多く、またコリの自覚がなくても後頭下筋群を指で押さえてみると、凝っていることを実感することがあります。
後頭下筋群の鍼施術
後頭下筋群のコリに鍼をすると、「ズーン」と重たい感じがします。例えると、指圧をされた時に凝ってるところを押さえてもらうと「痛いけど、気持ちいい」と感じると思いますが、それに近い感覚です。
鍼をしている間はその感覚がありますが、鍼をはずすと首が軽くなるのを実感すると思います。
後頭下筋群のコリが緩むと、首肩のコリが軽減し、自律神経失調症による諸症状も改善しやすくなっていきます。
後頭下筋群の鍼治療は指圧やマッサージよりも効果的です。
ぜひ鍼治療を受けたことがない方は、受けてみられることをおススメします。
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この記事を書いた人
医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)
東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神にて「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。福岡県内をはじめ、九州各県から多くの患者が来院。
耳の症状、肩こり、腰痛など日常的な症状から慢性的な神経痛、自律神経失調症、難病などの鍼灸治療を行っている。
「後頭下筋群による首コリ、肩こりや自律神経失調症による諸症状は鍼灸治療で改善する可能性があるので、ぜひ受けてみてはいかがでしょうか?」
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