慢性前立腺炎の鍼灸治療
慢性前立腺とは
慢性前立腺炎は骨盤内静脈うっ滞症候群 、慢性骨盤疼痛症候群、慢性骨盤痛症候群 などとも呼ばれいます。
その症状は、排尿痛、頻尿、下腹部痛、会陰部痛などの痛みや不快感や太ももの内側の張り感などです。
働き盛りの30‐40代男性になりやすい病気です。
前立腺炎は前立腺が炎症を起こした状態で、前立腺に細菌が感染している「細菌性前立腺炎」と細菌感染のない「非細菌性前立腺炎」 があります。
当院で診る慢性前立腺炎は細菌感染のない非細菌性前立腺炎です。
もしくは、細菌性前立腺炎から非細菌性前立腺炎に移行したものです。
慢性前立腺炎の原因とは
慢性前立腺炎の原因はいくつかあるようですが、慢性前立腺炎に悩んでいる多くの方に骨盤内静脈の流れが悪いと言われおり、骨盤内の血液循環の状態が慢性前立腺炎からくる症状に影響していることが言われています。
骨盤内の血流が悪くなる原因
・長時間のデスクワーク、運転など
・また、精神的なストレス、疲労、飲酒、冷え
などが考えられます。
慢性前立腺炎とお尻のコリとの関係
骨盤内の血流が悪いことが原因として考えられていますが、当院でよく診る慢性前立腺炎の多くは、お尻の筋肉が硬く、凝っている方が多いです。
また、患者さん自身も長時間のデスクワークや乗り物での移動で長時間座った後に股間の痛みを感じることが多いです。
そのため、このお尻のコリも慢性前立腺炎からくる股間の症状に影響していることが考えられます。
慢性前立腺炎に効くツボ
慢性前立腺炎に効果的なツボは上の赤丸エリアにあります。この部位(ツボ)を中心に鍼灸治療を行っていきます。
この部位はお尻の筋肉が一番硬くなりやすい部分です。
また、この部分の深部には股間の違和感や痛みに影響を与える陰部神経があります。その陰部神経の方向に向けて鍼をしていきます。
慢性前立腺炎の鍼灸治療
慢性前立腺炎の鍼灸治療では、腰やお尻にあるツボを中心に鍼をすることで、お尻の硬くなった筋肉が緩み、骨盤内の血流が改善していきます。
慢性前立腺炎は抗生物質などのお薬でなかなか改善が見られないものは骨盤内の血流が悪いことやお尻のこりが原因の1つと考えられます。
そのため、鍼灸治療では腰やお尻、下肢などのツボに鍼灸治療を行い、骨盤内の血流改善することで、慢性前立腺炎による下腹部や鼠径部、太もも内側などにも痛みや違和感や頻尿、排尿痛みなどの症状を緩和させていきます。
この記事を書いた人
医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)
東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神にて「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。福岡県内をはじめ、九州各県から多くの患者が来院。 肩こり、腰痛など日常的な症状から慢性的な神経痛、自律神経失調症、難病などの鍼灸治療を行っている。
「慢性前立腺炎は鍼灸治療で改善することもあるで、ぜひ鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか」
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