原因不明の顔の痛み(非定型顔面痛)の鍼灸治療
顔が痛くなる病気とは
顔が痛くなる病気には、「三叉神経痛」や「非定型顔面痛」などがあります。
三叉神経痛は、三叉神経の障害による顔面の痛みで、洗顔、歯磨き、食事などにより電撃的な顔の痛みが数秒から数十秒続きます。
一方、非定型顔面痛は、原因不明の口腔内・歯・あご・顔面に生じる慢性的な痛みです。
精密検査でも特に脳や三叉神経などに問題がありません。
そのため、治療法も鎮痛薬・神経ブロック・抗うつ薬・抗てんかん薬・抗不安薬など様々です。
これらの治療で効果があることもありますが、なかには改善されない方もいるようです。
非定型顔面痛の方に多い特徴
当院にも、原因不明の顔の痛み(非定型顔面痛)を訴える方が多く来院されます。
その方たちを診察してみると、その多くは首こり、肩こりがあります。
そのこりを鍼灸治療にて取り除いていくと、自然と顔の痛みも軽減していくことがあります。
先日、「非定型顔面痛」で来院された方も、首の凝りが顕著でした。
そして、その凝りを改善していくと、いつの間にか顔の痛みも出なくなってしまいました。
10年も続いていた顔の痛みが数回の鍼灸治療で改善したため、びっくりされています。
症例
女性 70代 福岡市在住
主訴:頬から下顎にかけての痛み
10年前から頬から下顎にかけて持続的な痛みが続いていました。
病院では「非定型顔面痛」と診断され、テグレトールなど色々な薬を服用してきました。
しかし、頬、下顎の痛みが改善することはなく、病院でも他にこれといって治療法がないため、一生この痛みと付き合っていかなければいけないのかと思っていました。
家族から顔の痛みには鍼灸治療が良いと聞いていましたが、「鍼なんてとんでもない!痛そうだし、怖い!」と思っていました。
ただ、このままでは何も変わらないと思い、鍼灸治療を受けてみました。
歯グキに鍼をされるのかと思っていましたが、首のいつもこっているところに鍼をされました。
鍼治療は痛みもなく、むしろ気持ちが良い感じがしました。
はじめのうちは、頬の痛みに変化はなく、やはり痛かったですが、何回か治療をしていくうちに頬の痛みがなくなり、今ではほとんど痛みを感じることがなくなりました。
何をやっても効かなかった痛みがまさか治るとは思いませんでした。
関連記事
→ 顔面痛の鍼灸治療
この記事を書いた人
医学博士・鍼灸師 箱嶌大昭(はこしま ひろあき)
東洋医学の本場、中国・北京にて日本人初の医学博士を取得後、福岡・天神にて「中国鍼灸院 箱嶌医針堂」を開業。福岡県内をはじめ、九州各県から多くの患者が来院。非定型顔面痛、肩こり、腰痛など日常的な症状から慢性的な神経痛、自律神経失調症、難病などの鍼灸治療を行っている。
「原因不明の顔の痛み(非定型顔面痛)は鍼灸治療で改善する可能性がありますので、ぜひご相談ください」
こちらをクリック→「院長の経歴・あいさつ」