慢性副鼻腔炎の鍼灸治療
慢性副鼻腔炎とは
慢性の副鼻腔炎は 3ヶ月以上続く鼻水、鼻づまりの症状があります。
鼻の周りにある空洞に炎症が起き、鼻へつながる小さな孔が塞がれてしまい、副鼻腔の中に膿が溜まっていきます。
耳鼻咽喉科での診察では、レントゲン検査やCT検査などによって副鼻腔の状態が分かります。
治療では、抗生物質や消炎酵素剤、抗炎症剤、抗アレルギー薬、鼻粘膜へのネフライザーなどが処方されます。
しかし、抗生物質が投与され過ぎると、胃の調子が悪くなったり、お薬の効きが悪くなったりすることがあるようです。
また、手術による治療もありますが、合併症などのリスクもあり不安に感じてしまう方もいるようです。
慢性副鼻腔炎の鍼灸治療とは
東洋医学では、副鼻腔炎のことを「鼻淵」と言い、昔から鍼灸治療をおこなってきました。
鍼灸治療では、体調を整えるツボや鼻まわりにあるツボを使って副鼻腔の炎症を抑え、溜まった膿の排出を促していきます。
それにより、鼻水、鼻づまり、頭痛、目の奥の痛み、咳、痰などの症状も軽減していきます。
また、副鼻腔炎を繰り返さないように体質改善も行っていきます。
症例
60代 男性 福岡市
主訴:慢性副鼻腔炎による鼻づまり
半年前から鼻づまりに悩んでおり、耳鼻咽喉科を受診する。
精密検査の結果、副鼻腔炎と診断され抗生物質などを3ヶ月服用していたがなかなか改善が見られない。
その後、違う耳鼻科も受診したところ、しばらく薬を服用して改善が見られないようであれば、手術との話がでた。
そのため、耳鼻科の薬と併用して当院の鍼灸治療を受診した。
鍼灸治療では、手足のツボ、首のツボ、そして鼻周りにあるツボへの鍼灸治療を週1~2回のペースで行った。
治療を重ねていくうちに鼻のとおりも改善してきた。
鍼灸治療を2ヶ月行った頃に手術を勧めてきた耳鼻咽喉科にて再度精密検査を受けた所、
副鼻腔にあった膿がキレイになくなっており、とりあえずは手術をせずに様子をみることになった。
鼻づまりの症状も以前に比べてかなり軽減している。
今回の症例は鍼灸治療のみの効果とは言えませんが、鍼灸治療を行うと鼻の通りが良くなることを実感さています。
また、精密検査での結果も鍼灸治療によるものが大きいと感じていただいています。
慢性副鼻腔炎による症状で悩んでいる方は非常に多くいます。お薬の効きの悪い方、副鼻腔炎になりにくい体質を目指したい方、鍼灸治療を受けてみてはどうでしょうか?
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