月経前症候群(PMS)の鍼灸治療
月経前症候群(PMS)とは、生理が始まる前の約2週間に起きる「心と身体」の不調のことです。
例えば、ゆううつ、イライラ、不安感、お腹の張り、便秘、頭痛、胸の張り、浮腫み、めまい、耳のつまりなど。
これらの症状は、生理が始まると自然と落ち着いてきます。
多くの女性が程度の差はあれ経験しているのではないでしょうか?
実は、この生理前の症状(月経前症候群)には鍼灸治療がよく効くことが多いです。
東洋医学から見た月経前症候群(PMS)
東洋医学では、身体の中に流れる「気(き)」や「血(けつ)」のバランスが悪いことで起こると考えられています。
「気(き)」の流れが悪くなると、イライラ、ゆううつ、不安や胸が張る、下腹部が痛いなどの症状。
「血(けつ)」の流れが悪くなると、肩こり、頭痛、めまいなどの症状。
鍼灸治療では、これらの「気」や「血」の流れを改善するツボに鍼やお灸をすることで、身体全体の気血の流れを整えていくことができるのです。
月経前症候群(PMS)に効くツボ
月経前症候群と言っても、症状はひとそれぞれ違います。そのため、効果的なツボも多少違ってきます。
しかし、様々な月経前症候群(PMS)の症状に共通して効くツボを1つご紹介します。
三陰交(さんいんこう)
場所:内くるぶしの一番高いところから指4本分上のところで、骨際にあります。
指で押さえると、ズーンと響くところです。
このツボは月経前症候群をはじめ女性特有の症状に対して効果があるツボです。
そのため、月経前症候群以外の症状(生理不順、生理痛、不妊症)
にも効果的です。
ぜひ「三陰交」にお灸をしてみてください。
女性特有の症状への鍼灸治療についてもう少し詳しく知りたい方
月経前症候群、生理不順に悩んでいた方からの感想をいただきました!
30代 女性 福岡市在住
生理が来そうで来ない。ゆううつな状態が続き、体は全身むくみがひどく、辛い毎日が続いたのですが、鍼を打った翌日にすぐ生理が始まりました。
先月も同じ状況で鍼を打った翌日に始まりました。
おかげでむくみもとれ、尿も出るようになり、体も軽くなりました。
また肩こりもひどく、今まで指圧(マッサージ)にも何度も行きましたが、何度もマッサージに行くよりも鍼のほうが体も軽くなり、長持ちします。